令和6－8年度(2024－2026年度)

日本学術振興会　研究拠点形成事業－Ｂ．アジア・アフリカ学術基盤形成型－

東南アジア・アフリカの国際連携に基づく地球電磁気圏・超高層大気の変動の研究

Study of Earth's upper atmosphere, ionosphere, and magnetosphere based on international collaboration of southeast Asia and Africa

拠点機関

日本側拠点機関：	名古屋大学
インドネシア側拠点機関：	インドネシア国立研究革新庁
タイ側拠点機関：	チェンマイ大学
インド側拠点機関	インド地磁気観測所
フィリピン側拠点機関	アテネオマニラ大学
ナイジェリア側拠点機関	ナイジェリア国立宇宙研究開発機構
エチオピア側拠点機関：	バヒルダール大学
ルワンダ側拠点機関：	ルワンダ大学

研究交流計画の目標・概要

電磁気圏・超高層大気を含む地球周辺の宇宙空間はジオスペースと呼ばれ、高エネルギープラズマ（電子やイオン）が地球磁場と相互作用して、極域のオーロラに代表されるようにダイナミックな変動が発生するとともに、超高層大気にそのエネルギーが侵入して中低緯度に広がり、アジアやアフリカの超高層大気・電離圏変動を引き起こし、電波通信や衛星測位の障害が発生します。本事業では、これまで当事業や科学研究費補助金の支援で構築してきたインドネシア、タイ、フィリピン、インドを中心とした東南アジアの赤道・低緯度域と、ナイジェリア、エチオピア、ルワンダを中心としたアフリカ赤道・低緯度域におけるジオスペースを複数点で同時に観測する国際観測研究ネットワークをさらに発展させ、超高層大気の夜間大気光を分光計測する高感度全天カメラやファブリ・ペロー干渉計、GNSS 衛星電波受信機、磁力計、雷電波受信機などを用いて、電波通信や衛星測位の障害を引き起こすプラズマバブル・大気波動・赤道異常などのジオスペースの擾乱の特性とその極域とのつながりを明らかにしていきます。これらの観測研究と国際交流を通して、ジオスペースの研究におけるアジア・アフリカの研究者との研究交流を発展させます。特に、現地研究者が日本と対等な立場で研究を推進し国際的な研究成果を挙げられるようにレベルアップをはかっていきます。

令和6年度(2024年度)の活動

（１）共同研究R-1：

アジア・アフリカ中低緯度域の電離圏変動の観測研究ネットワークの形成

（２）セミナーS-1：

ナイジェリアにおける国際スクール（ICELLI, 29 July – 2 August 2024 at Mountain Top University, Nigeria）

PRESTOプログラムの取りまとめ国際研究集会と国際スクール(TBD)

令和7年度(2025年度)の活動

（１）共同研究R-1：

アジア・アフリカ中低緯度域の電離圏変動の観測研究ネットワークの形成

（２）セミナーS-1：

インドネシア・ナイジェリアにおける国際スクール(TBD)

令和8年度(2026年度)の活動