1. Magnetic Field and A Northward-Looking Photometer at Moshiri 母子里で観測された磁場変化(時刻はUT)と、北の方向 地平線から20度を見ているフォトメータのデータ。11月20日の 8時03分UT(日本時間の午後5時03分)から磁気嵐が始まり、 20日後半は主相、21日は回復相を表している。 上段のフォトメータのデータは、雲による擾乱が見られるが、 20日の18−20UT(日本時間21日03−05時)には 約1.4kRまで明るくなっている。
2. All-Sky Images in False-Color at Rikubetsu (630nm) 陸別で、波長630nmの発光を全天カメラでとらえた画像。 光の強さを疑似カラー表示で表す。時刻はUT(日本時間ー9時間)。 魚眼レンズの像なので、上が北。左が東。右が西、下が南。画面の中心が天頂。 観測はもっと以前から行っているが、ずっと曇っていたので後半の データのみ示す。13:02UTの画像は全天が曇っている。 その後、13:48UT(日本時間21日22時48分)以降の 画像はすべて晴れ、星が白い点として見えている。この晴れの 時間を通じて、北の方角に低緯度オーロラに伴う発光が広がって おり、明け方に向かってだんだん暗くなっていく。 磁気嵐の回復相におけるSARアークと思われる。 露出は2分45秒。
3. All-Sky Images in False-Color at Rikubetsu (557.7nm) 陸別で、波長557.7nmの発光を全天カメラでとらえた画像。 光の強さを疑似カラー表示で表す。時刻はUT(日本時間ー9時間)。 魚眼レンズの像なので、上が北。左が東。右が西、下が南。画面の中心が天頂。 630nmの画像と同じ時間帯を示している。 疑似カラーのコンターレベル も630nmと合わせてあるが、630nmより明るい発光が、北だけでなく全天を 通して見られる。磁気嵐に伴って大気光が増光していると考えられるが その原因は不明。露出は1分45秒。
4. Photometer Plot 陸別の掃天フォトメータのデータ。観測波長はオーロラの630nmの光 (酸素原子)で、グラフの下の方が北、上の方が 南の光の強さを表す(天頂角は図の左に示した)。観測前半の時間帯、 630nmが北の方角で明るくなっているが、曇っているので 定量的な評価は難しい。陸別が晴れた23時以降、北の方角は300R くらいの発光が徐々に暗くなりながら見られている。
Special thanks to: りくべつ宇宙地球科学館 花野和生様(名古屋大学太陽地球環境研究所・陸別観測所) 瀬良正幸様、池神優司様(名古屋大学太陽地球環境研究所・母子里観測所)
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